熊本城ライトアップ 1か月半ぶりに再開

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一連の地震で大きな被害を受けた熊本城のライトアップが1か月半ぶりに再開されました。



熊本城は地震が起きる前は毎日午後11時までライトアップされていましたが、4月16日の2回目の震度7の地震で、石垣とともに照明器具や電気設備などが壊れたため、ライトアップが中止されていました。

熊本市は、多くの市民から復興に向けた心の支えとして再開を願う声が寄せられたため、1日夜からライトアップを再開しました。午後8時に照明が点灯されると、天守閣が浮かび上がり、道行く人たちが足をとめて、1か月半ぶりにライトアップされた熊本城を見上げていました。

熊本城を毎日見ているという30代の女性は「暗い熊本城を見ると復興はまだなのかと寂しい気持ちでしたが、明るくなった熊本城を見て、こうやって熊本も明るくなってくれればと思いました」と話していました。また、今も体育館が避難所となっている城東小学校では避難している市民や学校の児童が校庭に集まり、ライトアップの様子を見守りました。学校に避難している89歳の女性は「熊本のシンボルに明かりがともり、これからしっかり上を向いて歩んでいけそうです」と話していました。

再開したライトアップは特別に2日朝までで、2日夜からは通常どおり午後11時まで行われます。
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熊本城に希望の灯 ライトアップ再開 

熊本市は1日夜、熊本城天守閣のライトアップを再開した。熊本地震で照明設備が破損し点灯できなかったが、修理を進めて約1カ月半ぶりに熊本のシンボルに明かりが戻った。

 市民から再開を求める声が市に寄せられていた。同日までに照明設備が復旧し安全性が確認できたため、大西一史市長が「復興に向けた希望のともしびになれば」と再開を指示した。

 午後8時に点灯すると、石垣が崩れたり、瓦が落ちたりした状態の熊本城が浮かび上がった。近くに住む男性は「見慣れた夜の熊本城が戻って安心した。心にも光がともった気がする」と笑顔を見せた。

 2日以降も午後8~11時に点灯する。
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